ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し13本目 メダロット カブトver,クワガタver

当時の任天堂が「ポケットモンスター」、通称ポケモンが爆発的にヒットした時のことを覚えていますでしょうか?
ケーブルを使った通信対戦、コンプリート魂を触発させる図鑑、「赤」と「緑」といった2バージョン同時発売など、携帯機ならではの持ち味を存分に活かしたゲーム性は、社会現象にまでなりました。
あれがなければ、今の携帯ゲームの普及はなかったのではないかと思います。

それからまもなく、各社はこぞって携帯ゲーム作品を制作しました。
が、成功した作品はほとんど無かったでしょう。
今回紹介するのは、そんな携帯ゲーム商品が飽和状態の中で、紆余曲折を経ながらシリーズが続いている、その一作目になります。


メダロット(GB)~


人間と同じ様に知能を持ったロボット、通称メダロットが当たり前の様に存在する世界。
主人公の「あがたヒカル」はメダロットに興味がなかったが、公園で飼い犬のボナパルトが偶然メダロットが自律する為に必要なコアになるメダルを拾ったことで、ロボトル(メダロット同士を戦わせる競技)を始める様になる。
クラスメイトやライバル、ロボトルトーナメントなど、様々な経験を得ていくヒカルの前に、悪の組織「ロボロボ団」が現れる。やがて、ロボロボ団のみならず、様々な思惑からヒカルは大きな陰謀に巻き込まれていく。


基本システムは目的地を目指す→道中の待ち伏せしているライバル達や野良メダロットとロボトルバトルで戦う→勝利したらパーツを得る→メダロットの強化→次の目的地へ

となります。

レベルアップによる成長、メダロットのパーツ収集、豊富なイベント、メダロットを悪用する組織との対決、当時の携帯機には珍しいマルチエンディングと、RPGとしての体裁は十分です。
何より、ただ携帯機の特徴を活かしただけなら、これ程シリーズが続く作品にはならなかったでしょう。

その面白さを伝える為にも、まずはメダロットの説明からしていきます。


メダロットを構成するパーツ~

・メダル…メダロットが自律する為に必要なコアにあたる部分。多くの種類のメダルがある。
例えば、カブトムシのメダルは射撃が、クワガタなら格闘攻撃が得意。レベルアップすることでステータスが伸びていく。

・ティンペット…パーツを装着する為の素体であり、人間でいう骨格の部分。男性型・女性型のティンペットが存在し、それぞれ装着できるパーツが違う(一部、共有できるパーツもある)。

・頭部パーツ…頭。1回のロボトルで使える回数が決まっているが、強力なパーツが多い。このパーツを破壊されると、メダロットは機能を停止するので、使いどころを考える必要がある。

・右腕、左腕パーツ…腕。頭部パーツと違い、回数は無制限。パーツの組み合わせによってはこちらが主力武器になることも。

・脚部パーツ…足。他のパーツと違い、攻撃性能は無い。ロボトルには道路や砂道などの様々な地形の種類があり、それぞれのパーツで得意な分野が違うので、移動速度が大きく変わる。場所に適した脚部パーツを選ぶ必要がある。
当然、破壊されれば移動速度がガタ落ちする。


パーツの役割には

近接格闘、射撃、トラップ、パーツの回復や修復、他のメダロットを庇う、ステータスアップ

と多くの項目があり、更に細かくいえば同じ射撃でも

バランスの取れたライフル系、威力は低いが攻撃が終わって、次の行動に早くうつれるマシンガン系、命中率が低いが威力の高いビーム系、パーツを破壊した際、更に他のパーツに貫通ダメージを与えるミサイル系

など、バリエーション豊かです。

どのパーツを主力にするか、敢えて弱いが使いやすいパーツを選ぶか、他のメダロットとの兼ね合いはどうするかetc.…メダロットを組み立てる楽しみは、カードゲームのデッキ編成に似た楽しみに近いのではないでしょうか?


~ロボトルのルール~

・最大で3vs3のメダロットを使用する。
一番最初に選んだメダロットがリーダーに選出され、リーダーが機能を停止するとロボトル終了となる。
また、一定時間の戦闘でもロボトルは終了し、その場合は判定で勝敗が決まる。

ドッジボールのコートの内野の様なリングで戦う。最初にメダロットがいる画面端(ドッジボールにおける外野側)を「コマンドライン」で指示を出し、画面中央(相手コート側)の「アクティブライン」に到達すると行動を行う。


上記の2点を繰り返していくわけですが、ここがポイントになります。


攻撃行動を選ぶならば、相手のパーツを破壊するということが目標なわけですよね?
相手が行動に使用するパーツを先に行動して破壊したなら、メダロットは何も出来ずに自身のターンを消費します。そうでなくても、先手を打てば戦局は少しずつ有利な方向へ傾きます。

じゃあ早く行動できるパーツだけで構成すれば良いのか、といわれるとそうもいきません。早く行動できる大抵のパーツは防御性能が低いのです。

例えば、

・ガチガチに防御を固めて先手を耐え、強力な攻撃で一気にメダロットを溶かすカウンター

・アクティブラインにトラップを仕掛け、早く行動すればするほどダメージを与える持久戦法


の様に、このパーツ構成で全部大丈夫とはいえないのです。その前にスピードタイプに翻弄されることもありますが、その場合は相性だけでなく行動のタイミングや運の要素も混ざってくるので、相手のメダロットを見た瞬間に「詰んだ」と思うことは意外と少ないのです。


ゲームとして当たり前のバランスではありますが、3すくみの様な「○○には××」といった一方通行なものではなく、打開策が複数用意されていることがロボトルに深みを与えてくれます。
この点はケーブルを使用した友人との通信対戦で存分に味わえるでしょう。


今プレイすると若干大味な部分もありますが、携帯機の性能を引き出し、ゲームとしての完成度も良好なので、久しぶりにGBを引っ張り出してみてはいかがでしょうか?
当時の雰囲気を知っている人も、知らない人も「あの頃」に浸らせてくれるはずです。



メダロット カブトバージョン

メダロット カブトバージョン


~余談スペース~

・本作はゲームの他にも、アニメ、プラモデル、漫画など多くのメディアミックスがなされています。
中でも漫画は原案者が描いているものから始まり、他の作家さんも単行本を出版しているので、興味がある方は調べてみて下さいね!

メダロット9までが新作だと思ってたので、9だけやってないから買おうかなぁとか考えながらAmazonリンク貼ってたら



新作…発売予定だと…?(2016年3月8日時点)
どうやら新作は女子高生がメダロットの大会に出場して優勝を目指すアクションゲームっぽいです。

ネットの評判を見てたら「メダロットが萌え化して媚びだした」とか書かれてましたが、そもそもアニメの時点で「少年のワキのチラリズム&女装」とかやってたんだから平常運転ですね。

この記事を書いたことで新作を知れたので、僕は買う予定です。クリアしたらまたブログに書きたいなぁ。


決して、メダロットを破壊すると女子高生の衣服が破れるのが決め手になったわけではありません。
違うよ。











違うよ。