ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

小学校時代にした「ポートボール」は秀逸だった。

ポートボールって知ってますでしょうか?

懐かしい!と思う人はありがとうございます、
知らねぇって人はWikipedia見てください(オイ)。

このルール、大阪の堺市から発祥して地域に広まったらしく、統一協会(全国ポートボール連盟みたいなもの)が存在しないとのこと。
しかも小学校以外ではまずやらないので、話題に登る機会さえ学校のテスト週刊中の現国を勉強するくらい優先順位が低いんですよね。入試ではあんなに勉強するのになんで学校のテストではあまりしないのか。僕だけですかね。現国の先生ごめんなさい。


さらに余談になりますが、僕は小学校の体育の時間が大好きでした。勉強しなくて良いし、運動は下手くそだけど、皆でワイワイするのは楽しかったです。

でも、体育が嫌いな子にすれば、こんな最悪な授業って無いですよ。
疲れる、上手くできないからつらい、体操服に着替えるから嫌でも別次元の授業だと意識する。
他の授業と違って「自分の机」って単位で仕切られてないから、適当に過ごすこともできない。

そんな子からしたら、体育はあまり良い思い出はなかったでしょう。
僕みたいに「勉強しなくて済むぞー」と本能と感情だけの直列繋ぎの人間の様になれとは未来永劫言いませんが。むしろなるな。あれは駄目だ。


話を元に戻します。

小学校時代の担任は、「皆で取り組む」を常に考えている人でした。
そこで、体育の時間に「ポートボール」を行う事になったのですが、ルールを大幅に改変したのです。


①ボールはソフトバレーボール(バレーボールサイズの柔らかいボール)を使用。
↓これですね。昔とデザインが違いますが。

②1チームは6人。1試合3分。

③45分の授業に対して6回試合する。(余った時間が多いと感じるかもしれませんが、子供の体力、準備体操などの時間を含めると結構ギリギリです。クラスの人数にもよりますが)

④1度ゴールマン(バスケットでいうリングの代わりにボールを受けとる人)をした人はその日はもうできない。つまり全員1回はゴールマンをする。

⑤ボールを持った人は3歩まで移動できる。4歩以上の場合、その場から相手がボールを持った状態でスタート。つまりはドリブルなし。

⑥相手コートの一定のライン内に限り、シュートできる。

今から考えると、これは非常に良く出来ていました。

①ですが、これは「ボールの恐怖心を失くす」こと。

ドッジボールが苦手な子には、大抵当たったら痛いという恐怖心によってボールを視界から外してしまうことが多いのではないでしょうか?
もちろん当たれば痛いのですが、ボールを身体でしっかり受けた方が痛くないし、視界から外せば頭等に当たって余計痛いものです。
これがソフトバレーボールなら、身体に当たることを恐れることもほぼなくなります。ポートボールの性質上、自分に飛んでくるボールはパスかこぼれ球くらいですから、故意に投げない限りは力強いボールはほとんど考える必要さえないのです。

最近ドッジボールを見かけないのは、突き指などケガしやすい要素が多いからなんでしょうか?
誰か知ってますか?


②~④についてはまとめて説明します。

自分達のクラスは30人いたので、5チームをクジや背の順、出席番号からランダムで振り分けました。

コートが2つあったので、4チームが試合をして残り1チームがそれぞれの試合の得点をカウントしてました。
チーム数の関係上、最後の6試合目だけ4チームが観戦していましたが、全員が1つのコートに注目してるので、意外と盛り上がります。
中には「活躍して好きな子にアピールしてやるぜ」って考えていたヤツはいると思います。僕とか。

誰もがゴールマンをすることで、平等に試合の経験ができたので、誰と話しても試合の感想を話せるのが楽しかったですね。


⑤は分かりやすいですね。
「スタンドプレーを防ぐため」になります。
運動神経の良い子だけが試合を支配する様になると、チームの意味がなくなり、活躍に絡めない子が面白くなくなってしまいます。
ここが一番のキモでしたね。

⑥は当たり前過ぎるので割愛。



さて、こうして始まったポートボールでしたが、クラスの皆がハマりました。具体的には休み時間はずっとやってたんですよ。
更に体育の時間にもやるもんですから、僕達は次第に色んな技を編み出していったのでした。


~華麗なる技の数々※技名は今決めました。~


・パスドリブル

3歩進んだら相手にパスし、また3歩進んだら相手にパス…と繰り返す形です。これでドンドン進む、パスの中の1番基本的な方法。
スピーディーに前進するために、2人で行うのが基本。

・高めのパスと低めのパス

当たり前だと思ったらいけません。それは大人だからです。子供にはこれも立派な戦術。
自分がボールを持っている時に、背が高い人ならジャンプで取れるので高め、足が速い人なら適当な位置にに転がしてとってもらうなど、その便利さは折り紙つきですよ!

・フェイク

これは上手い人がやると効果的ですね。
A君にパスすると見せかけてBさん、高いパスの動作をして転がす、とかですね。
どちらも失敗するとヤバい事態を生み出しますが。

・バウンド

これが僕達が編み出した中で1番考えた戦法です。
パスをされた際に、受けとるのではなく「叩き返す」方法です。
受けとる動作がないので展開が早く、上手くいけば相手に行動の隙を与えません。
シュートラインの近くにいれば、

パス→ゴールマンへバウンド→ゴール

といった連携も可能です。

最大の欠点は意志疎通が必須なことと、小学生にはかなりの技術を要することですが…。
その分、決まった時はアツかったです。



結局、何が良かったかって、クラス全員が共通の話題が出来たことなんですよね。
特別仲の良い友達がいたとしても、ふとポートボールの話をした時にどんな組合せでも不自然ではないなんて、凄いことだなと。当時の担任の先生には心から感謝しています。

僕達のクラスはたまたま仲良くなれただけかもしれません。それでも、ポートボールは僕達にとって思い出深いものになりました。


もし町内会とか、会社でお子様が参加できる懇親会の企画を考えている方がいらっしゃいましたら、一度ポートボールを提案してみては如何でしょうか?
もしポートボールをすることになったなら、僕達のクラスの様に楽しめることを願っております。


~余談スペース~

・何年か前に小学生の同窓会でポートボールをしまして。
フヘヘ社会人になってもスポーツ続けてる俺有利過ぎワロタとか思ってたら、

「この間フルマラソン出たよ」
「剣道始めたけど面白いな」
「野球のコーチしてるから子供達と一緒に練習してる」
「そーいえばAって○○の実業団だったよな」

うん。





容赦ねぇな。