先日、居酒屋にて知り合いと談笑しておりまして、その時の話題が「全ての人がつまらないって感じるゲームはどうすれば作れるのか」という議論で盛り上がっていました。
話そのものは非常に盛り上がっていたのですが、僕はお酒は好きですがあまり強くはありません。
知り合いのペースについていくのもしんどいなぁ、と思いながらメニューを開いた時に「カルピスサワー」の表記が見えたので、ソフトドリンクのカルピスをお願いしたのですが。
店員「うち、ソフトドリンクのカルピスはメニューにないんです」
なんと。ちょっとびっくり。
カルピスの原液さえあればサワーもソフトドリンクも作る手間は変わらないですし、ソフトドリンクのカルピスなら水があればできますから、どちらもメニューにあると思い込んでしまったんです。
それならと、万能ドリンク「ウーロン茶」って魔法を唱えることで物事は解決したのですが、帰り際に知り合いの一言で考えさせられたんですよね。
「メニューにないから作れないのは仕方がないけど、今日のことを予測できずにあのメニューを作った人は反省するべきだと思う」
これ、先程までの話題である、つまらないゲームを作成する1つの答えになるのではないかと思うんです。
ちょっと想像してみて下さい。
貴方はあるロボットアクションゲームを購入したとします。
そのロボットはゲーム画面ではソード、ライフル、キャノン砲を装備しています。
説明書のコマンド表には、
□ボタン…ソードで攻撃
△ボタン…キャノン砲で攻撃
○ボタン…ロックオン
×ボタン…ジャンプ
と記述されています。
「何でライフル使えないの?」って思いますよね?
画面に映ってんじゃん。使わせろよ。
↑こんな意見が噴出することでしょう。
程度にもよりますが、プレイヤーはゲームに対して違和感を感じると我に還り、意識が現実に戻ってきます。
それがあまり害の少ないものなら再びゲームの世界に没頭しますが、「疑問点が何度も続く」「設定の齟齬が致命的」などの場合はコントローラーを置いてしまうでしょう。
だから、全ての人がつまらないと感じるゲームを作るなら
①プレイヤーに一目で見て分かる疑問や矛盾を与えることで違和感を与え、
②その都度プレイヤーの意識を現実にもどってくる様に働きかけ続ける
ことで達成できるのではないでしょうか?
ゲームの内容で惨敗するのがつまらないゲームを作る近道だと思っていましたが、もしかしたら開発者の手抜きがゲームを通じて伝わるものこそが世界一つまらないゲームを生み出せるのかもしれません。
欲しくはないですが。
~余談スペース~
・挙げといてなんですが、世界一つまらないゲームがやりたいわけではありません。あくまで居酒屋議論がしたかっただけです。
逆説的に言えば、上記の点に気をつけて作成したならばクソゲーを避ける第一段階はクリア、と言えるのかもしれません。
・カルピスって美味しいですよね。あの独特の味わい深さが乳酸菌飲料界のトップグループをひた走っている要因だと思います。
このブログの方向性も導いてほしいものです。
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