~はじめに~
格闘ゲームの攻略情報はたくさんありますが、普段その手のジャンルに触れていないから、さっぱり理解できないと感じたことはありませんか?
格闘ゲームは敷居が高く、プレイ人口が減少傾向にあるといわれています。
実際、その通りだと思います。
目まぐるしく好守が入れ替わり、どんなコンボなのか分からない、相手の動きに反応できないなど、初心者が今から参入するには時間と根気と練習が必要です。
それでも、
・少しでも上手くなりたい
・気になる格闘ゲームがあるけど、ジャンルでしり込みしてる
・ガチャプレイから卒業したい
そんな方に少しでも手助けできるように、格闘ゲームを解説させて頂きます。
※ここでは2D格闘ゲームのみ取り扱います。
あくまで初心者が理解し、ゲームを楽しめることを目指すための記事です。
僕の格ゲースキルも大したことないので、間違いがあるかしれません。ご了承下さい。
※途中、コンボなどの表記に数字が出てきます。
これはレバー(十字キーや左スティック含む)入力を示すものです。
パソコンのキーボードに数字が書いてありますよね?
これは格闘ゲームで良く使われる手法で、キャラクター右向き時にパソコンのキーボードに数字が書いてある所がレバー入力方向となります。
例:6A=右方向にレバーを入れてAボタン。
~攻撃とガードを知ろう~
まずは基本の攻撃とガードの種類と説明を。
☆攻撃には上(立ち)・中・下段(しゃがみ)とジャンプ攻撃の4つ
☆立ちガードは上・中段とジャンプ攻撃を防げる
☆しゃがみガードは上・下段攻撃を防げる。
ジャンプ攻撃を除き、中段攻撃はだいたい「一部のレバー入力+ボタン」で出せることが多い傾向です。
そのため、中段攻撃はどんなキャラクターでも上・下段に比べて圧倒的に少ないです。
つまり、地上での攻撃を防ぐには、基本的にしゃがみガードで大丈夫だということです。
~中段攻撃の対処~
もちろん、相手もこのままで終わらせないためにも、ガードを崩すためにどこかで中段攻撃を仕掛けてきます。
中段攻撃には「技の発生が少し遅い」ように設定されているゲームが多いので、そこを判断材料に立ちガードに切り替えましょう。
失敗しても、「ダメだった」と思う必要はありません。
むしろ、しゃがみガードさえきちんとできていたなら、攻撃をくらった時に中段攻撃だったことが分かります。
「あぁ、今のキャラクターのモーション、中段攻撃だったのか」
↑こういう考え方ができれば、それだけで一歩前進したといえます。
ガードばかりしていても勝利はできませんが、ガードができれば上達するのは確かです。
最初は10回中、2~3回くらいできることを目指しましょう。それができれば今プレイしているゲームではそのうち自然と防げるようになると思います。
~キャラクターを知ろう~
自分が動かすキャラクターの性能を知りましょう。
ここで言う性能とは、「スピードキャラ」とか「投げキャラ」などももちろんですが、
「どんな技を所持していて、何が出来るのか」
ということ、つまりそのキャラクターはどのような戦い方をすれば良いのかを考えることが大切です。
★ストリートファイターⅣ(以下ストⅣ)
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2009/02/12
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パッケージ左に移っている主人公、『リュウ』の4つの必殺技を例に解説していきます。
※本来は通常技など、全ての要素を含めて考えます。
また、このゲームのシステムにゲージを消費して繰り出せる『EX必殺技』の存在もありますが、分かりやすさ優先で割愛します。ご理解のほど、宜しくお願い致します。
~「ストⅣ」でのリュウの戦い方~
☆波動拳
格ゲー界を代表する飛び道具。
相手が離れた位置にいる時の牽制の他に、硬直時間の少なさを利用して波動拳を追いかけるように前進すれば、相手の行動を制限できることも。
ストⅣでは、リュウにとって非常に頼りになる技。
☆昇龍拳
ご存知対空必殺技。
ジャンプ攻撃の対抗手段がまず1つ。
その他にも、技の出始めに無敵時間があるので、
こちらがダウンして、相手が起き上がりを狙って技を重ねてきた際の迎撃(通称:起き上がり昇龍)にも便利。
その場合は弱昇龍拳が基本。
片足を地面に向けもう片足を地面と平行にしながら回転しながら進む突進技。
発生位置の高い飛び道具以外なら、飛び越えながら攻撃できるが、咄嗟に出すのは難しいので、コンボに組み込むのが無難。
関係ないですが、この名前考えた人はスゴイと思う。
☆空中竜巻旋風脚
ジャンプ中に出せる竜巻旋風脚。
攻撃というよりも、画面端に追い詰められた時の脱出に使用する…と思われる。使用頻度は少ないかと。
ここからストⅣのリュウというキャラクターの戦い方を整理しますと、
☆攻めの波動拳、守りの昇龍拳と、安定して使える技を持っている。
☆隙の少ない波動拳を主力に立ち回る。
☆技の性能が分かりやすく、扱いやすい。
となります。
「もっとマシなこと言え」と格ゲープレイヤーから突っ込まれるかもしれませんが、こんな感じでキャラクターを知っておけば、最低限のやってはいけないことが分かるかと思います。
~システムを知ろう~
個人的には、システムを知ることはキャラクター性能を知るのと同じか、それ以上に重要だと思います。
キャラクター性能はそれぞれ独立していますが、システムは全キャラクターが逃れることのできない要素だからです。
次の例も『リュウ』で解説しますが、紹介するゲームが変わります。
★MARVEL VS. CAPCOM 2(以下マブカプ2)
MARVEL VS. CAPCOM2 New Age of Heroes (Playstation2)
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数多くのアメコミヒーローとCAPCOMキャラクターが競演する、ド派手な格ゲーです。
画面2つ分の領域を使用する『ハイジャンプ』からのコンボ、それに対応するための『空中ガード』といった空中戦。
3vs3を活かした控えキャラクターが行う『ヴァリアブルアシスト』や『スナップバック』など、その派手さに違わぬ様々なシステムが搭載されています。
この時点で、「ストⅣ」とは操作感覚が違うことが分かると思います。
~マブカプ2でのリュウの戦い方~
☆「サイクロップス」の『オプティックブラスト』のように、貫通する飛び道具の概念があるため、ただ遠くから波動拳を考えなしに射つと、波動拳はかき消され一方的に攻撃されてしまう。
基本的には飛び道具のないキャラに使用するが、その場合は相手の行動を制限するために画面に少しでも残りやすく、弾速の遅い弱波動拳を使う。
☆昇龍拳も、「マブカプ2」では空中ガードが存在するので、むやみに使うと『ヴァリアブルアシスト』などで反撃されてしまうことを念頭に置く。
☆竜巻旋風脚に関しては、地上、空中共にコンボに組み込んで使える頻度が多い。
リュウの必殺技では扱いやすい。
もう違いが分かりますよね?
あれだけ「ストⅣ」では主軸だった波動拳が気軽には使えず、逆に竜巻旋風脚は微妙だった空中含めて価値が上がっています。
「あたりめーだはったおすぞこの野郎」と格ゲープレイヤーからハイパーコンボくらうかもしれませんが、実は上級者の方も初めてプレイする格ゲーでは必ずここを通ります。通ってねーよ、という方は意識せずそれができてるだけだと個人的には言わせて頂きます。
最初は覚えられそう、覚えたら便利だと思うものから手をつけてみて下さい。
それだけでも、操作キャラクターの動きが大分変わります。
~コンボを知ろう~
コンボとはざっくり説明すると、「相手のキャラの操作を受け付ける時間を与えず、連続で攻撃すること」と考えて頂けると分かりやすいでしょうか。
ぶっちゃけ、画面に「○hit」と出ていればコンボになってます。
では、今度は「ペルソナ4 ジ アルティマックスウルトラスープレックスホールド(以下P4U2)」のプレイアブルキャラクター『里中千枝(以下、千枝)』を使って解説したいとおもいます。
★ ペルソナ4 ジ アルティマックスウルトラスープレックスホールド
ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド (通常版)
- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: Video Game
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~「直列つなぎ」がコンボのポイント~
多くの方がここで挫折する、コンボ。
確かに難しい面もありますが、コンボは「電池を足していく」イメージを持つと良いと思います。
具体的に、千枝のコンボを例に説明します。
『2B→5B→弱暴れまくり→脳天落とし』
通常攻撃×2、必殺技、前の必殺技の派生で構成されたコンボです。
この技のコマンド1つ1つを電池に見立てて下さい。そう考えると、コンボは「直列つなぎ」でできているといえます。
難しいと思った方、ちょっと視点を変えて考えて欲しいのです。
理科の授業を思い出して下さい。
直列つなぎは電池が2個以上あれば成立します。
コンボも同じで、2連続で隙なくヒットすれば、それはもう立派なコンボなのです。
最初は
『2B→5B』
ここができるように練習しましょう。
後は、一個ずつ電池(コマンド)を足していけば良いのです。たくさんヒットさせることよりも、確実に入力できることの方が大切です。見映えより堅実さを忘れないで下さい。
因みに、コンボ紹介のモデルとなった千枝ですが、与ダメージが高火力で爆発力がある代わりに、技のリーチが極端に短いという欠点があります。
『2B』は少し前進しながら攻撃を繰り出す技なので、
『2B→5B』ができるということは、「少し遠い間合いからわずかにダメージを増やす手段を得た」ということになります。
たかが2hit、されど2hitですよ。
~「並列つなぎ」は、技の選択肢を増やすこと~
さて、無事に
『2B→5B→弱暴れまくり→脳天落とし』
までできるようになりましたら、更にダメージアップを狙うのですが、パターンを増やすことで有利になります。
ここで電池の「並列つなぎ」の出番です。
『脳天落とし』の次に、選択肢を2つ作ってみました。
①強ドラゴンキック
②強黒天撃
・①はダメージが大きいが、斜め上に蹴り上げる必殺技なので、相手が空中で受身を取ると追撃しにくい。
・②は単純なダメージは①に劣るが、地上で出す技なのでその後の行動に移りやすく、ゲージがあれば超必殺技『ゴッドハンド』に繋げられる。
一見すると②の選択肢の方が良さそうですが、相手の体力が僅かなら①で十分ですし、超必殺技まで含めると難易度が上がります。追撃も馴れないうちはカウンターをくらう恐れもあります。
要はどちらが良いと言うわけではなく、対戦状況やプレイヤースキルを考慮して使えば大丈夫です。
「並列つなぎ」は少し難しいかもしれませんが、最初はトレーニングモードなどにある既存のコンボを少し変えてみるのがオススメです。
入力しやすいコマンドに、ダメージを上げに、ダウンさせる方向に…と、色々試してみて下さい。
~格ゲーで疲弊しないために~
お疲れさまです。
ここまでできるようになれば、デフォルトのCPU戦は楽しめます。「直列つなぎ」までできればまず大丈夫かと。
それでも、プレイしていくうちに嫌になることがあるかもしれません。
そんなことに陥らないための、僕なりの対処方を。
☆「俺TUEEEEEE!」
難易度を一番下にまで下げてCPU相手にボコボコにしてます。端から見ると情けないのかもしれませんが、スッキリしたらまた練習する気もおきるものです。
ただし、初心者狩りは絶対に禁止です。
マナーの低下は、プレイヤースキルの低下につながります。これだけは断言できます。
仮に自分がされても、誰かにぶつけることのないようにお願いします。
ぶつけるならCPUですよ!
☆違う目的で楽しむ。
スキルだけでなく、ストーリーやエンディングを楽しむのも格ゲーの醍醐味です。
『カラーエディット』機能が搭載されているなら、自分のセンスを存分に発揮しましょう。
因みに、ここのブログ主は「DEAD OR ALIVE 5(通称:DOA5)」のプレイ中に煮詰まった時は、適当にストーリーモードをクリアしてコスチュームを集めたり、男性キャラクターの汗の滴る筋肉美を中心に『カメラモード』で激写しています。
☆別のことをする。
超大事。
だってゲームですよ?止めたって給料削られるわけじゃないですし、世界は楽しい娯楽で溢れています。
街へ繰り出そう。
~最後に~
如何でしたでしょうか?
ここまで覚えることができたなら、最低限は格ゲーを楽しめるかと思います。
「全っ然役にたたねーよ」と永久コンボかましたくなる内容だった、という人にはごめんなさい。
何か1つでもお役に立てば幸いです。
格ゲーを始めるきっかけを持って頂けたなら嬉しく思います。
僕も練習中ですので、お互い頑張りましょう!
ここまで読んで下さった方、ありがとうございましたっ!