ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し18本目 ゴエモン 新世代襲名!

最初にゲームショップで友人達と見た時は、「これはあかんやろ」と笑ってました。

でも、後日こっそり買いました。
ちょっとやってみたい、そんな好奇心でした。

色々思うところはあるけれど、あの時買って良かったと思える、そんな作品ですね。


ゴエモン 新世代襲名!(PS)


海外留学に失敗したゴエモン。彼は世界を旅した後、NIPPONに帰って来た。
ところがNIPPONは多くの魔物が溢れ、将軍が魔物に操られて行方不明となっていた。
ご組の頭はゴエモンと新人のエビスに、将軍の救出を命じる。



コナミの代表作「がんばれゴエモン」シリーズより後の世界を描いた、近未来の日本を舞台にしたアクションゲームです。
この時点で「がんばれ」のゴエモンは引退したため、キャラクターは今までの雰囲気を保ちながら総入れ替えされました。

はっきり言うと、この作品はそうとう顰蹙を買いました。
あまりに変わりすぎた世界観やキャラクターは、昔からのファンは受け入れ難いものだったと思います。
僕もゴエモンシリーズは好きでしたが、当時はそこまで思い入れがなかったこと、まわりが反発していて却って興味を持つきっかけが出来たこと、これが無ければ購入はしなかったでしょう。


~ゲーム概要~

敵や障害を排除しながら進むオーソドックスなアクションステージと、各エリアの最後に戦うボス戦、一部のボス戦後にロボットを操縦する『インパクト戦』で構成されています。

アクションステージにおいて、キャラクターは4人の中から1人選択しますが、ステージ途中で変えられるので、要所で変更しながら進みます。

キャラクターはそれぞれ特徴的な性能と、

基本の『メイン武器』。あるアイテムを取ることでパワーアップし、威力や性能が上がる。
エネルギーを消費して繰り出す『サブ武器1』
エネルギー消費が大きいが威力の高い『サブ武器2』
主にギミックの攻略に使用する『特殊能力』

といった攻撃方法があります。


~操作キャラクターの説明~


ゴエモン

スピード、ジャンプ共に平均的だが、癖が無く威力の高いメイン武器とサブ武器2で切り込んでいける。
特殊能力の『チェーンキセル』はギミックに引っかけて進む他にも、離れた敵を攻撃できるので戦闘にも使い道がある。
オーソドックスなキャラクターをコナミは目指したのだろうが、体感的には「パワー寄りのバランスキャラ」といったところ。


・エビス

エビス丸枠が女性に。
スピード、ジャンプとキャラ性能は最低レベルだが、攻撃力はキャラクターで一番高い。
メイン武器を振り回しているだけでも制圧力は凄まじい。
サブ武器1は他のキャラが直線的な動きをするのに対して、曲線を描くので差別化が計れ、サブ武器2なら上方向を広範囲で攻撃できるのでメイン武器の足りない点を補える。
特殊能力の『爆発ハンマー』は特定のブロックを壊せる。
開けた場所での敵の殲滅、ボス戦などの相性が良い。


・ユイ

メンバーの中で一番スピードがあり、ジャンプ力も高い。
特殊能力の『ドルフィンダイブ』は水中を自由に動ける唯一の手段なので、必然的に水中ステージはユイの独壇場となる。
武器の威力は低いが、パワーアップするに連れて範囲と連続攻撃回数が増加するので、条件さえ整えればハイバランスなキャラクター。
欠点があるとするなら初期のメイン武器の頼りなさ、サブ武器が扱い難いといった点。


・サスケMark II(マーク ツー)

「がんばれ」シリーズのサスケの後継機。
ジャンプ力が高く、スピードもそこそこ。
ただ、肝心のメイン武器が威力、範囲共に最低で、ボス戦などは機動力を生かして位置取りしないと厳しい。サブ武器は1.2どちらも威力はともかく性能は悪くないので、サスケで戦闘するなら総合力で勝負しないと不利になりやすい。
特殊能力は空中を滑空できる『ホバリング』。
アスレチックステージでは無類の頼もしさを誇る。
キャラクターの性質上、エビスの活躍できる場では出番がない。逆もしかり。


4人の役割はきちんと分かれており、どこかで必ず一度は使用しないと進めないので、自然とキャラクターの操作感覚は身についていると思います。
個人的には、ユイが頭1つ分抜け出していると感じてはいますが。



~程よい(一部苛烈な)緊張感のあるゲームバランス~

やり込み要素として、

ライフを減らさずクリア(ダメージを肩代わりする使い捨て防具はOK)することで得られる『ノーダメージ勲章』

町の人からの情報や特定の行動をすることで現れる特殊な敵、『お尋ね者』

があります。


どちらも難しい、というかこのゲームの難易度がそもそも全体的に高く、アクションが苦手な人は苦戦する可能性もあります。

が、初見殺しはそれほど見当たらずアスレチックステージにおけるギミックはどの様に進めば良いのか理解しやすい作りなので、理不尽さを感じることはないと思います。
上手く行かなくても、操作キャラクターを変えたり、武器をチェンジして見るなどの試行錯誤を繰り返していけば、何とかなるバランスを保っています。


ただし、インパクト戦は例外で、敵をきちんと視界に収めた上で、相手の攻撃はどんな特性を持っているのか、攻撃チャンスはいつなのかを覚えなければなりません。

つまり、パターンの把握が大前提なんです。

どんなゲームにもパターンは存在しますが、普通は戦いながら覚えていくものなのに、ことインパクト戦に関しては全部のパターンを覚えてから改めて戦わないと五分の勝負にならないという厳しさがあります。これは後半に特に感じるでしょう。ここが一番残念な点ですね。


~面白いのですが、伝わりやすい所に問題があったかも…~


キャラクターの差別化、なかなかの歯ごたえ、ギミックの仕掛け方など、アクションゲームが好きなら一考する価値は十分にあると思います。
それでも当時は批判の声が評価の声を上回っていました。

結局の所、ゲームシステムや難易度といった『中』の部分が良く出来ていたが、世界観、キャラクターなどの『外』の部分が受け入れ難かったことが、このゲームの評価を難しくしてしまったのではないでしょうか?


時が経って落ち着いた現在、改めてプレイしてみると丁寧に作られた作品であるとつくづく感じましたので、興味を持って頂けたなら嬉しく思います。


ゴエモン 新世代襲名!

ゴエモン 新世代襲名!

ゴエモン 新世代襲名! PS one Books

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~余談スペース~


・そのエリアのボスを倒すと、対応する町に出現します。ちょっとした会話も見れる細かい作りも。

ゴエモンシリーズといえばエビス丸、という方も多いので批判に上がりやすいエビスの存在ですが、内気ながらも純情な頑張り屋なので、本人がどうというより本家での存在感故の批判なのだと思われます。
結構可愛いと思うんですけどね。

コナミ黒歴史扱いっぷりは半端なく、PSNでの配信は絶望的かと思われます。
もっと他に黒歴史ゴエモンありましたよね?