RPGをプレイしていると様々な戦士に出会いますね。彼ら個人の出自や性格だけでなく、「どこの組織に属しているか」も戦闘スタイルに大きく関わってくるものではないでしょうか?
そのなかでも教会や神殿など、RPGに欠かせない要素である、宗教。
プリーストだけでなく、神の教えに従い戦う職業を紹介していきたいと思います。
~注意事項~
※この話はブログの作成者、シガラキスターの考え方です。主観に寄る推測を多分に含んでいるということをご了承下さい。苦手な方はブラウザバックをお願いします。
絶対ではなく、あくまでゲームを側面から楽しむ1つの要素程度に考えて下さい。
~注意事項終わり~
★クルセイダー
日本では「十字軍」の名称の方が有名でしょうか。
カトリック教会に属する諸国が、聖地イェルサレムをイスラム教諸国からの奪還を目的に構成された騎士団です。
第1回十字軍遠征においてイェルサレムを奪還したことから、現実では革命の代名詞のような使われ方をすることが多いですね(現在ではイスラム教徒に対する政治的な配慮から、使用されることはありません)。
とはいえ、奪還といえどイスラム教徒から見れば略奪同然であり、さらにその後の彼らの動向は宗教を通り越して私欲に走ったかのような行いも見られます。
特に第4回十字軍遠征ではコンスタンティノープルを陥落し、略奪と虐殺の限りを尽くしただけでなく、「十字軍国家」の成立によって当初の目的から大きく逸脱しため、世間の声は非常に厳しいものとなりました。
ゲームではその考え方や志願者を集めて結成した経歴からか、クルセイダーは「奪還者」、もしくは「選ばれた者の総称」で採用されていることが多いのではないでしょうか。
~職業紹介~
ゲームの世界では良く見かける、定番中の定番ともいえる職業ですね。
前述した第1回十字軍遠征の際、奪還した後に、十字軍は結果に満足して祖国に帰ってしまいました。
イェルサレムの防備を心配したある貴族によって、テンプルナイトは発足したのです。
テンプルナイトに入団するためには儀式が必要で、誓いを立てた者だけが名乗ることができました。
彼らにとって戦死は名誉であり、そこから天国へ旅立てると信じていたのです。
ゲームでは頭の固い騎士団長を筆頭に、主人公たちに立ちはだかったり、テンプルナイトの最期が悲劇的だったことからか、「ファイナルファンタジータクティクス」の『ベイオウーフ』のような役割であったりと、多種多様な味付けがされていますね。
★モンク
本来は「修道士」を指す言葉でしたが、上記のテンプルナイトや仏教を学ぶための修行を行う僧たちの総称となっています。
戦い方を知る僧侶ならモンクと名乗れるわけですが、現在では『少林寺拳法』などの仏教に帰依する僧侶に使われるのが一般的でしょうか。
モンクは己の拳と刃の無い武具を扱うイメージが強いですが、宗派によっては槍や朴刀(中国で生まれた、幅広く、重い刀剣)なども用います。
厳しい修行によって悟りをひらくのが主目的なので、基本的には自ら交戦することを良しとしません。
彼らが戦うのは、それが仏教の教えに必要か、脅威にさらされた時くらいです。
ゲームでは「世界樹の迷宮3」の職業の1つに出てきますが、攻撃と回復、両方のスキルを覚えることができるのが特徴です。
また、現在でもモンクは存在しているからか、「バーチャファイター4」には『雷 飛( レイ・フェイ)』という武闘派僧侶が参戦しています。
★ヴァルキリー
北欧神話を原点とした、神に遣える女性戦士の総称です。別名でワルキューレとも言われます。
これだけ現実には存在しませんが、神に遣えている時点で宗教が関与していますので紹介して頂きます。
彼女たちは地上の戦士たちが命を失った際に現れ、ヴァルハラへ案内して自分たちの兵士としてもてなします。
北欧の戦士たちはヴァルハラを夢見て、最後まで勇敢に戦い続けたのです。
ゲームではナムコの有名キャラクター『ワルキューレ』、北欧神話を舞台にした重厚なストーリーの「ヴァルキリープロファイル」などがありますね。
ヴァルキリーにも様々な名があり、有名なのは「ブリュンヒルデ」「スクルド」「レギンレイヴ」などが挙げられます。
「レギンレイヴ」はゲーム名の「斬撃のレギンレイヴ」や「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」の主人公の1人、『エフラム』の専用武器にもなっています。
因みに、英語で「霧」を意味する「ミスト」もいます。
~まとめ…的なもの~
ファンタジーでは神々との接点からなのか、宗教に関する設定や舞台が出てくることは最初に述べた通りです。
キャラクターや世界観を構成する上で、何かに属する人というのはそれだけで特徴になり得ます。
日本人は宗教に対して希薄だと言われていますが、ことゲームの世界では身近な存在になっていますから、そこに着目するのも面白いかもしれませんね。
~余談スペース~
・図書館で調べて思ったことですが、人と宗教(というか神様)の歴史は思ったより深かったです。というか、本来の目的を忘れて全力で調べてました…。
ルーツが原始時代まで遡るのは覚悟していましたが、そこからの拡がりがとんでもなく枝分かれしていて、良い勉強になりました。
また機会があれば番外編をやるつもりですが、今度は趣旨を忘れないようにしないと…。
・因みにモンクは男性に使う表現で、女性は「ナン」「ナーン」と言うらしいです。豆知識でした。