ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し27本目 アーマード・コア3

ゲームをプレイする時に、シリーズものに途中から手を出すのはけっこう勇気がいりますね。
1つ1つの作品が完結していたとしても、初代からプレイしているからこそ楽しめる要素があるのではないか、と考えてしまう僕は小心者なのかもしれません。

それに加えて、初心者が手を出すには敷居が高いという情報を知ってしまうと、「僕には関係ない世界かもなぁ」なんて遠ざけてしまうのです。

今回紹介するゲームは、初めてプレイして挫折を味わった後、もう一度プレイする意欲を湧かせ、シリーズの持つ魅力を僕に教えてくれました。



アーマード・コア3(PS2)


地球全体を脅かした災害、「大破壊」。
荒廃した地上から地下に住むことを余儀なくされた人類は、秩序の保つために「管理者」と呼ばれる巨大な人工知能を作り、地下世界の全てを管理させることにした。

『地下都市レイヤード』と名付けられたその世界は、4つの区域に別れ、「管理者」はその中枢部へと配置され、人類を統括し続けてきた。
その数百年にも及ぶ管理体勢と時間の経過は、多くの人類に「管理者」の存在を忘れさせるには十分な時間だった。


そして現在では政府の代わりに企業が力を持つようになる。

管理者の干渉から脱却を目論む『ミラージュ』。

管理者を信奉し、秩序の維持を図る『クレスト』。

そのどちらにも関心を示さず、独自の路線を進む『キサラギ』。


新たな争いの火種が投じられたように見えるこの争いも、「管理者」によって計画されたものだった。


ほぼ全ての事象が管理された世界の中で、アーマード・コアパイロットとして一人の『レイブン』が現れた。
このたった一人のレイブンによって、地下世界は大きな変化を迎えることになる。



ロックオンはボタン1つではできない、縦横無尽に跳び跳ねるのではなく状態を常にチェックして管理する必要性、機体の構築の醍醐味など、メカのリアリティをとことん追求した有名なシリーズですね。

ゲームの流れとしては、
・ミッションをこなして資金を手に入れる

・パーツを購入し、機体を組み立てる『アセンブル』を行う

・それが終わればミッションへ

を繰り返していきます。

ミッション終了後、弾薬・修理代を引かれて残った値がパーツ購入資金になりますので、各ミッション毎に合わせたアセンブルが重要であり、醍醐味です。


ストーリーが長くなってしまいましたが、このシリーズは文章や登場人物の台詞から物語を推察する、想像の余地を随所に散りばめた所も魅力だったりします。


※以下の文中では、

ゲームのタイトル名と、パイロットである『レイブン』が搭乗するアーマード・コアを「AC」と表記します。

ご了承下さい。



~一度、ACで挫折して、戻ってきました~


ACをプレイしてみたいと思い、購入してみたまでは良かったのですが、理解しなければいけないことが多すぎて、挫折しました。

操作が複雑で、画面の情報がこれでもかというほど埋め尽くされ、気づいたらダメージが重なり慌ててしまい、思い通りに動かせない…。
ACをプレイした方なら共感してくれると思いますが、始めの一歩を踏み出すことさえ簡単ではありませんでした。
そのため、すぐに投げ出してしまいました。


それから月日が経ち、社会人になってしばらくのことだったと記憶してますが、あるプレイ動画を見てもう一度挑戦してみようと思い、ネットを参考にして購入したのが「AC3」でした。これがシリーズの中では難易度は優しいとの情報からです。

初代ACもオススメされていましたが、それは救済措置込みの話でしたから、自分の力でクリアするならAC3の方が良いだろうと考えたのです。
当時の僕には心のどこかで、メカをがっつり動かせるゲームはこれしかないとも感じており、諦めきれなかったのでしょう。


~失敗をする度に見えてきた、「ゲームを構築する楽しみ」~


たくさん失敗を繰り返していく内に学び、覚えるゲームは多いですが、基本操作から難易度が高く、頭で理解してもプレイに上手く繋がらないことが多々あるアーマードコアは、入り口もその先も非常に狭く険しいです。ここが楽しめるかどうかの分水嶺なのは間違いないでしょう。

ネットや動画を参考にしても上手くいかない。
今からあの時のことを振り替えってみると、最初は確かに落ち込んでいましたが、それでも続けていくうちに、僕の中で気付かない間に変化が起こっていたのだと思います。


失敗して悔しがることを忘れて、試行錯誤するのが当たり前になっていたのです。


・最初は腕や足などの外部パーツより、ブースターやジェネレータといった内部パーツが重要だな。

・このミッションはあちこちから弾が跳んでくるし、装甲は厚めでいくか。ダメージくらってもそんなもんだと割りきろう。

・今回のミッション、敵自体は弱いから武器は弱くてもいいや、費用を抑えよう。代わりに地形がややこしいから、レーダーいるな。あ、機体を軽くして長く飛べる様にしておこう。
よし、ロードしてやり直すか。


ACという機体だけでなく、プレイヤースキルの運用とミッションの状況、流れを把握してゲームそのものを『アセンブル』するということ。
この魅力に取りつかれてしまった僕は、何が失敗の原因なのかを探すのもごく自然にプレイの一部に組み込んでいたのでしょう。


個人的主観ですが、最低限の操作方法さえ分かれば、アーマード・コア3は諦めなければ少しずつでも先に進める絶妙な難易度になっています。
何度繰り返しても同じ箇所で躓くこともありましたが、あと少しだけ慣れるかアセンブルを変えればクリアできそうだとプレイヤーに感じさせる、もしくはクリアがかなり楽になる、救済措置とはまた違った抜け道が用意されているような気がしますね。


当時の僕が勝手に作り上げたイメージだったとはいえ、出来る人しか楽しめないアーマードコアというブランドの壁を乗り越えられたと感じた時は、すごく嬉しかったですね。


~TPSとは思えない、プレイヤーと機体のリンク~


上述したように、ACは他のメカアクションによくあるロックオン機能があってないようなものです。

ボタン1つで自動追尾してくれるゲームが多数を占める中、ACは相手を視界に一定時間納めた時、初めて機能するシステムだからです。

その見返りとして、上手くできるようになった時には、自身が乗り込んで機体を操作しているかの如く、ゲームと自分がリンクします。
このゲームはTPSなのに、FPSの面白さも包括しているというとてつもないコラボレーションを実現していると感じたその瞬間、鳥肌が立つほど興奮しました。


気軽に勧めることはできないシリーズであることは承知の上ですが、このゲームを『アセンブル』する楽しみを見出だせる方が、1人でも多く増えることを願っています。


アーマード・コア3

アーマード・コア3


アーマード・コア3 PlayStation 2 the Best

アーマード・コア3 PlayStation 2 the Best







~余談スペース~


・本当なら各パーツの説明や効果などの記述も入れたかったのですが、それだけで5000文字をゆうに越えてしまい、間延びしてしまったので泣く泣くカットしました…。

代わりに自身の挫折した時の状況を加えてみました。
経験者には共感、未経験者にはなるべく伝わるように作成したつもりですが、パーツ説明を省くと分かりにくいかもしれません。
僕の文章もアセンブルし直さないとなぁ…。


・現在、アーマード・コア 初心者講座を作ろうと思っていますが、下手くそな僕なりの攻略法を文章に起こすのには時間が掛かりそうです。

それでも、躓いた方やプレイしたいけど躊躇してる方の力添えができればと考えています。がんばるぞー!