牧場物語シリーズをプレイしたことはありますでしょうか?野菜や花を育てるのは楽しいですよね。
では、そこに「冒険」の要素を追加したら、どうなるのか?
今回は、そんな大人気シリーズを紹介します。
★ルーンファクトリー3 (DS)
嵐の夜、一匹の金色のモコモコが『シアレンス』の町に迷い込んだ。
その町の住人である少女『シア』は、倒れたモコモコを自分の家のベッドで看病することにしたが、目を離した時にはモコモコはいなくなっていた。
それと入れ替わりに表れた一人の金髪の少年。
記憶を失った彼は、シアレンスの町で農業を営みながら暮らしていくことになる。
それと同時に、彼の周辺でシアレンスの町には変化が起こり始めていた。
牧場物語から派生し、戦闘を織り混ぜたルーンファクトリーシリーズの3作目になります。
それぞれの四季を30日ごとに区切り、作物を育てながら自身の謎や街の平和の為に戦いを挑んだりしていくのが大筋となります。
~ルーンファクトリーでできる、たくさんのこと~
・まずは農地を耕して、作物を作りましょう。
基本は3×3のマスに野菜や花の種を植えて、水をあげればOKです。それぞれの作物には対応する季節が決まっており、その季節以外に種を植えると育たないので注意が必要です。
また、同じ所に種を植え続けていると土が痛むので、しばらく間隔を空けるか『枯れ草』を混ぜて耕すことで回復します。
何をどこに植えて育てるのかを考え、作物が成長して手に入れた時にはやっぱり愛着が沸くんですよね。
このまま出荷してお金を得るのが基本の流れなのですが、手元に置いておきたい気持ちもあったりして悩まされたこともありました。
基本である作物の手入れの他にも、釣りや鉱石採取をしたり、食べ物を掛け合わせて料理を作ったり、鉱石から武器やアクセサリーを作成したり。
1つの行動から派生して、次にできることが確実に増えていくので、プレイヤーが何をしたいのかが自然と決まっていくゲームスタイルは良いですね。
街では特定の日にお祭りが開催され、ちょっとしたミニゲームも楽しめます。仮に参加しなくても特にペナルティはありませんし、来年まで他のことをしていればまた開催されます。自分のペースで好きなことをのんびりとするのが長く楽しむコツかもしれません。
~スキルアップは、自分のプレイ記録そのもの~
このゲームはレベルアップ以外にも、各『スキル』の上昇によるステータス増加の概念が存在します。
種を植える、水をやる、剣を振る(しかも武器の種類ごと)など、プレイヤーが行動を起こすこと=スキルレベルの取得に直結します。
歩いてるだけで入りますからね。
プレイヤーが能動的な行動を取ればとるほど、牧場の経営と冒険を手助けしてくれるシステムになっている点に注目です。
何か行動を起こせばスキルが上がり、それを基に更に多くの行動を取り、またスキルが上がる…という循環の仕組みは素晴らしいと思いました。
~ダンジョンは「通過点」ではないという発想~
主人公は住人からの依頼を受け、モンスターを倒しながら、各ダンジョンを踏破していきます。
ダンジョンにはそれぞれ四季の概念があり、これによって他のRPGのダンジョンとは一味違う作りになっています。
各ダンジョンには、必ずどこかに畑が備え付けられており、自分の農地と同じ感覚で作物を育てることができます。が、ここの畑には普段使用する畑とは違う特徴があるのです。
それは、ダンジョン内の四季は変化しないこと。
つまり、季節の変わり目になると日数の関係で育てられない作物も、このダンジョン内の畑なら好きなだけ育てることができるわけです。
せっかく手に入れた種をすぐに使いたい!という時に、以前のダンジョンまで戻ることも視野に入れておくと効率が良いですし、次の年まで待たなければいけないと感じるストレスが解消されているのです。
また、後述するヒロイン候補とのデートや、モンスターを仲間にするのもダンジョンで行います。
ヒロインの場合は特定のマップでRボタンを押すと、そのキャラクターの質問に応じる形式です。
対応するモンスターに作物などのアイテムを与えると一部を除いて仲間になる可能性があります。
仲間になったモンスターは、農作業を手伝ってくれたり、ダンジョンに連れていくと戦ってくれたりします。
また、特定のモンスターの背に乗ることもでき、その場合はそのモンスターの攻撃方法が使用できます(踏みつけやブレスを吐いたりします)。
モンスターは好みが様々なので、何をあげると喜ぶのか色々試してみて下さい。
余談ですが、あるアイテムでブラッシングしてあげても喜びます。その後殴ってきますが。
ダンジョンという構成上、RPGでは1度しか寄らないことが多い中で、ストーリーの通り道にとどまらないそのシステムは、全てのダンジョンに印象と愛着を湧かせてくれます。
BGMも四季の雰囲気を醸し出しているので、自然と覚えてしまいますね。
~あなたは誰を選びますか?~
牧場物語の系譜を受け継いでますから、ヒロイン候補と恋愛を育み、結婚生活も楽しむことも可能です。
このシリーズの経験者なら理解して頂ける、みんな可愛くて誰と結婚するか選べない恐るべき機能が搭載されています…!
ちょっと盛りすぎたかもしれませんが、これがあながち冗談でもありませんので、改めて結婚候補のキャラクター達の情報を記載させて頂きます。
・シア
主人公が最初に出会う、花が大好きな女性。
基本的に花屋で働いているが、プリベラの森の花畑(ダンジョン。デートスポットでもあります)のお世話をしている、優しい性格。
高レベルの彼女は回復魔法が強力なため、自己修復能力の高さから不沈艦と化す。
面倒見が良く、優しくて芯の通った性格からはパッケージを飾るに相応しいヒロイン力を備えています。
見えない所から笑うボイスが聞こえるとちょっとしたホラー気分なのは僕だけでしょうか?
・トゥーナ
鍛冶屋に住み込み、自信もペンダントなどを作成する、人見知りな女性。
彼女はある秘密を抱えており、それが周囲から距離を置こうとすることに繋がっている。
当初は素っ気ない態度だが、打ち解けてからの
戸惑い→笑顔
による破壊力満点のコンボに陥落した人が後を絶たないという事態を生み出した(シガラキ調査)、恐るべきキャラクター。
彼女のみ、次回作にもゲストとして出演しています。
・ショコラ
小さい身体に似合わず元気一杯で大食漢の、食堂の看板娘兼シェフ。
親友のマリオンにはいつも振り回され、人体実験の被害者にされている不憫な子。弟が自分より身長が高いことなど、自身の身長を気にする一面も。
彼女の初期の武器はロリポップ(キャンディ)という所も含めて、可愛らしいキャラクターだと思います。
…しかしこの武器、高攻撃力・クリティカル率UP・体力UP効果付随など、かなり優秀だったりします。
・マリオン
病院に勤める魔女見習い。
魔女として偉大な祖母を尊敬している。
医療に魔術を取り込む研究に取り組んでおり、完成させるために奔走、そして暴走。
今日もショコラの犠牲で魔術の道を邁進中の、マッドガール。
その血筋のおかげか、高レベルになると使用できる魔法のレパートリーは主人公を除いて断トツの多さを誇る。
ショコラとはまた違った、突き抜けた明るさが彼女の魅力でしょうか?
実は隠れ○○。
・カリン
雑貨屋の店主の娘で、親のヘーゼルと共に働いている…が、彼女が店番をすると営業時間が前倒しになる。
彼女を一言で表すなら「極度のめんどくさがりや」であり、他のキャラクターは好感度が上がれば戦ってくれるのに対して、彼女だけはイベントをこなさないと連れていくことができない。面倒くさいから。
そして好感度が低いと絶対に走らない。
都会に憧れているが都会まで行くのが面倒くさいなど、性格に1ミリのブレも存在しませんが、ある出来事を経て変わった彼女に惹かれるプレイヤーも多いと思います。
・ペルシャ
風呂屋で働くボケ担当のマーメイド。
水場に侵入すると足がヒレに変化する特徴があり、この際立ち絵も変化する。
ボケ担当とは言うものの、ネタはシュールを通り越してワープしているとしかいえない独自のセンスを備えている。
同族意識なのか、イカ以外の魚をプレゼントすると喜ぶが、調理した魚を渡すと本気で怒る、もしくは悲しむので注意。
彼女と付き合うと、ほんわか&シュールな新婚生活がおくれます。性格的にはゆるふわ、という表現が近いかもしれません。
・さくや
風呂屋で働く、ツッコミ担当の行商人。
和風装束と関西弁が特徴の女性。
風呂屋の他に、ランダムでアイテムを売買する掘り出し物も営んでいる。
魚料理が大好きだが、同居人のペルシャに遠慮してあまり食べられないのが悩み。
ハマる人にはとことんハマる要素がてんこ盛りの彼女。照れながらの「おおきに」は結構な不意討ちでしたね。
結婚すると、ごくたまに難度の高い料理を作ってくれるなど、その愛情の注ぎっぷりもポイント。
関係ないですが、巷では彼女の母親と結婚できないと嘆くプレイヤーが溢れかえっているとか。
・ソフィア
ハラペーニョ家の次女。
彼女の最大の特徴は
「大っ嫌い♪」
「サイテーだわ♪」
と伝えたい言葉が反対になること。ドM歓喜。
また、『空き缶』や『失敗作』といった生産価値のないアイテムが好みであり、初見のインパクトは全住人の中でトップクラス。
カリンやトゥーナと仲が良く、3人で集まって会話していることが多い。
その言語はともかく、住人の化けの皮が剥がれるにつれて彼女と交流をすればするほど、心優しい女性であり、常識人だと気づくでしょう。
そんな所も含めて彼女の魅力ですね。
・イオン
釣り堀を兄と共に経営している、元気爆発と帽子がトレードマークのボーイッシュな女性。その元気からマイスはよくパンチをくらう。
ゲーム序盤に主人公へ釣り道具を渡して手解きをしてくれるほどの釣り好きで、ペルシャを釣りたい願望が芽生えているほど。
他のキャラクターほどの突き抜けた特徴はありませんが、シアレンスの住人の中でも常識人ともいえます。
もっとも、シアレンスではそれが異常ですが。
マイスと自分の恋占いをするなど乙女チックな所もあって、そのギャップにやられたプレイヤーもいるかと思います。
・ダリア
プリベラの森入り口でアトリエを構える芸術家。「レインボ~♪」が口癖。
マイスのことを「助手くん」と呼び、芸術のためならどこへでも飛び込む行動力の持ち主。
アトリエとシアレンスの距離からか、他の住人との絡みは少ないが、絡んだ時は一切物怖じせず自分のフィールドから降りない性格なので、相手はダリアのペースに呑まれていくことが多い。
奔放さと「レインボ~♪」にハマる人も多いと思われるダリアですが、エルフと人との種族の違いを気に病んだりと、交流が深まると見えてくる彼女の考えから魅力を感じることでしょう。
・クルルファ
とある場所に集落を構える、有角人の族長。
真面目で優しく、人望も厚いが、激しい人間嫌いのため、彼女と話をするにはある条件が必要になる。
一見、頑固そうなイメージだが、それは族長としての責任感からであり、本人は甘い食べ物が大好きな至って普通の女性。
会ってからもヒロイン候補だと気付きにくいですが、メニュー画面を開いて好感度を見れば、他のヒロイン候補と同じようにハートのマークがついているので判別可能です。
しっかりしたようでどこか抜けている所があるので、意外な親近感から彼女を選ぶプレイヤーも。
誰を選んでも楽しいですし、選ぶのも悩ましいので、これからプレイしようと考えている人の参考になれば幸いです。
・魅力的なキャラクター達。
このゲームの登場人物達は、記憶喪失の主人公に対して、街の住人としてごく自然に受け入れてくれます。
特別視するわけでもなく、さりげない優しさで溢れている住人達との交流を通じて主人公は成長していきます。
個人的な考えで恐縮ですが、キャラクターの行動原理がブレないことが、魅力を引き出す大きな要因だと捉えています。そして、このゲームの登場人物達は誰1人として代えが効かない魅力を持っています。
後半はシリアスな話も増えますが、目を覆いたくなるような描写はありませんので、お子さまのいらっしゃる方にもオススメしたいですね。
~焦らず、のんびり、やりたいことをやってほしい~
今回のゲーム紹介で、たくさんのシステムがあることは理解して頂けたかと思います。
が、一度にたくさんのことをする必要はありません。
やりたいことを好きなタイミングでプレイできる設計になっていますから、たまには足を止めてのんびりとするのも楽しいですよ。
現在は入手しにくいゲームですが、見かけたら是非ともプレイしてみて下さい。
それだけの楽しみを見出だせる、価値あるゲームだと思っています。
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~余談スペース~
・今回は本文が長くなりすぎた…。
間違いなくヒロイン話に割きすぎたのが原因なのですが、ここは何としても説明したかったんです。
個人的に、ヒロインの誰を選ぶのかに1番時間がかかったのが「3」だったという思い出が強かったからですが、それにしてもやり過ぎた…。
・伏線回収、完了!