ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し32本目 レミュオールの錬金術師

「作業ゲー」と言ってしまうと、あまりプレイヤーからは歓迎されないワードではあります。

ですが、そこに一歩先を考えさせる要素が加わることで、止め時が見つからないゲームに大変身するのだと思い知らされました。


フリーゲームの作品なのですが、なんと後にDSで発売されるほどの人気作になりました。



★レミュオールの錬金術師(PC,DS)

魔法の師匠である「ティコ」に毎日奴隷のような扱いを受けている弟子の「ルヴェル」。
そんなルヴェルがこっそりと溜め込んでいたへそくりが消えていた。

実はティコには膨大な借金があり、その返済のためにルヴェルのへそくりを使ったことを知る。

日々の我慢の限界か、ルヴェルはティコ自身の力で借金を返済することを強く要求し、流石のティコも渋々ながら重い腰を上げることになった。


こうして、『ティコ魔法堂』を開業することになった2人の、借金返済生活が始まった。



サークル「犬と猫」様が作り上げた、経営シミュレーションゲームです。
同サークルの『晴れたりくもったり』シリーズの世界観の1つの出来事なので、他の作品を知っているとさらに楽しめると思います。


ゲームの目的は、商品を揃えて客に売り、その儲けで更に商品の充実を計り、借金を0にすることが主な目的となります。

※当ブログでは、PC版のみの感想となります。
ご了承下さい。


~クリックのみでストレスない操作性~


ゲームの時間としては、30日を1年としていますが、特に時間制限的はありません。

1日の流れとしては、


①開店準備

②開店、販売

③閉店、店の清掃や明日の準備


を繰り返していきます。


①では日常品を販売する『市場』や、卵を生む鶏などを売る『牧場』、借金返済に不可欠な『銀行』といった施設を利用して、店の品揃えの充実を図ります。

また、有料ですが『晴れたりくもったり』シリーズでお馴染みの冒険者、『シオ』『フィル』に頼むことで町の外から商品を仕入れることが出来ますので、そちらも活用すると経営の幅が広がります。


②でいよいよ販売を始めたなら、客が商品の数といくらで買うかを提案してくれるので、それに対して承諾するか断るか、または交渉する形になります。
交渉も上手くいけば販売価格が上がりますが、場合によっては客が帰ることもあるので、ご利用はほどほどに。

基本的には、後述するシステムの関係上、とにかくその商品の合計販売数を伸ばしていくためにどんどん売り込んでくのが良いと思います。


③まで来たら、1日が終わる前に商品棚のチェック、店の清掃をして、明日に備えます。
0時の終わりの際には、弟子のルヴェルに予め複数の命令から1つ選んでおくことで、それに応じた行動を取ってくれます。

また、売り上げに応じて経験値が加算され、レベルアップするとティコの体力、技術、店の名誉の値が増加します。


ここまで書くとやることが多すぎて面倒に感じるかもしれませんが、使うのはマウスのクリック操作のみなので、そこまで時間は掛かりません。
ゲームを開始した当初はともかく、馴れれば本当にサクサク進んでいきます。むしろ慣れすぎてサクサク準備できるが故に、雑にマウスを動かして大量に購入してしまうポカミスをするほど、操作性の良さはかなりのものです。



~このゲームの要、『錬金術』で一気に利益を~


始めのうちは商品を陳列する棚の数も少なく、資金の少なさから簡単な品物を並べて地道に売るくらいしかありません。
が、各商品の販売数が100を越えると、1日の始めに自動で仕入れる様に設定することができます。当然代金は引かれますが、時間をかけずに品物を得ることができるので、浮いた時間はその他の準備に充てられ、何より商品を切らさずに補充できるメリットがあります。
個数は任意で調整できるので、在庫から判断して利用すれば店の売り上げに大きく貢献します。


そして販売数が200を越えると、このゲーム最大の醍醐味、ティコの魔術を駆使した『錬金術の出番になります。
これは例を挙げて説明した方が早いですね。


市場で売られている商品、相場価格が7е(イシュワルド。厳密には字が違いますが許して下さい)『イシュワルド水』を例にしましょう。

この商品を錬金すると、相場価格が24eの『イシュワルド純水』が出来上がります。市場では5eで購入したイシュワルド水が、単純計算で19eの利益になりますね。


更に、『イシュワルド純水』を200販売できたなら、そこから錬金することでなんと相場価格が120eの『イシュワルド酒』になります。
単純計算で115eの儲け!

もちろん錬金術は限りがあり、ティコの体力が足りないと行えず、技術が低いといくつか失敗することもありますが、店舗の経営に非常に便利なシステムとなっています。

そして多くの商品を錬金していくうちに、止め時が見当たらなくなってしまいます。



ミニゲームやイベントの他、たくさんの楽しみ~


この作品、非常に絵が綺麗でして、柔らかいタッチのせいか落ちついてプレイできます。

また、ゲーム中ならいつでも複数のBGMから任意の曲を選べるのもいいですね。僕のオススメは『水車のまわる町』『ある晴れた午後』ですが、どれも良い雰囲気の曲なので、一度は全部堪能して欲しいですね。


それと、経営中にシリーズお馴染みのキャラクターが訪れる、ちょっとしたイベントも用意されています。

役に立つ商品をくれたり、ミニゲームをしたりと、ゲームの合間の箸休めにはちょうど良いですね。
負けると在庫一杯にガラクタを押し付けられたりと、緊張感もなかなかです(多少は困りますが、ゲームが詰むほどではないのでご安心を)。


それぞれの商品を調べると、ティコが一言コメントを発するのも面白いですね。新しい商品を作成したらついつい調べてしまいます。タバコと酒に対してだけ食い付きが良すぎる気もしますが。


~ちょっとの先読みが、大きく影響する~


上に記した錬金術ですが、利益を稼ぎつつ効率を求めるならイシュワルド純水を自動で仕入れてイシュワルド酒に錬金するのがベストです。
何故なら、錬金を行う体力を大きく消費するうえ、他の商品との兼ね合いを考える必要があるからです。利益幅の広さも考慮にいれています。

難しく聞こえるかもしれせんが、ここまできたプレイヤーであれば、ほとんどのシステムを理解していると思います。

なので、ほんの少し先だけ考えてプレイしてみて下さい。

ゲーム内の時間と現実の時間の、5分先を読みながら進めるための、その場の感覚と少しの思考でプレイする絶妙な設計は素晴らしいの一言です。


フリーゲームですので、騙されたと思ってプレイしてみて下さい。あと1日だけ、を繰り返してパソコンから離れられなくなりますよ。


~余談スペース~


・DS版も販売されていますが、元がフリーゲームのうえにマウスの方が恐らく操作の関係で楽だと思いますので、余程のことがない限りはPC版を推奨します。


・『犬と猫』様からはフリーゲームの他にも有料版がありますので、興味のある方は公式サイトを閲覧してみて下さい。