今回は久しぶりにダンジョンRPGについて書くので張り切ってますが、このゲームの内容ばかり書いていては懐かしむだけになってしまいそうなので、プレイしたことがない人にも挑戦してみて欲しい事柄を中心に述べていきたいと思います。
基はPCですが、このシリーズを知らない人に楽しんでもらえる様に、GBC版を紹介させて頂きます。
★ウィザードリィIII ダイヤモンドの騎士
リルガミンの街を絶対的なモノとした、『ニルダの杖』は、歴史上においても最高レベルの代物であった。
その杖はどんな武器による攻撃も、魔法による侵略をも防ぐことができたからである。
しかし、そんなニルダの杖にも欠点があった。
リルガミンの街に生まれた者に対しては、その効力を発揮しないのである。
闇の力を手に入れた魔人ダパルプスは、リルガミンの街を滅ぼし、ついには王位まで奪ってしまった。
何とか生き延びたマルグタ王女とアラビク王子の2人は、ダパルプスを打ち倒すために伝説の英雄『ダイヤモンドの騎士』の5つの武具を取り戻す。
5つの武具を身に纏ったアラビク王子は、リルガミン城にてダパルプスを打ち倒すことに成功する。
しかし、ダパルプスが最期に発した呪いの威力は凄まじく、城は崩壊し、後には大地に開いた大きな穴だけが残されていた。
5つの武具も、ニルダの杖も消えてしまった現在、リルガミンの街は非常に危うい状況にある。
ニルダの杖を取り戻すため、冒険者達は迷宮に挑む。
ゲームの目的は、『ニルダの杖』を取り戻すために迷宮に潜り、その過程でかつて『ダイヤモンドの騎士』が身に付けていた5つの武具を探すことです。
ウィザードリィのシビアなシステムだけでなく、非常に魅力が詰まった作品になっています。
~GBC版を推奨する理由~
この作品の基であるPC版「ダイヤモンドの騎士」は、初代ウィザードリィ「狂王の試練」の直接の続編、つまり2作目にあたります。
前作のキャラクターを引き継いでプレイするのが前提でしたので、当然難易度も最初からクライマックスでした。
しかし、日本ではまだRPGという概念が浸透しきっておらず、ハードルが高くなることを懸念したメーカーによって、次回作「リルガミンの遺産」を先にローカライズします(このため、ウィザードリィ発祥のアメリカと日本ではシリーズの順番が入れ替わります)。
そしてFC版では、マップや難易度にアレンジを施して調整されたのでした。
そして後発のGBC版では、従来のイベントやダンジョンの基本部分はそのままに、モンスターやアイテム、その他多くの点が変更・追加されています。
ウィザードリィには多くの楽しみ方がありますが、ここまでコレクター要素に比重が偏っているのは今作が一番ではないでしょうか。
ボルタック商店に品物が並んでいくのを眺める楽しみは僕がプレイしたダンジョンRPGの中でもトップクラスでした。
より長く楽しめ、携帯機ならマッピングする際にもプレイはそのままに、片手でペンを持ちながらメモをするという横着をしていましたね。
~いや、ここ大事だから!~
ダンジョンRPGをプレイしていると必ず訪れるもの、探索後の戦利品の整理がありますよね。
装備するのか売却するのか、若しくはセカンドパーティーにまわすのかなど、ダンジョン外でもやることはたくさんあります。
この時って、楽しみでもありますが作業に近くないですか?
そのためか、黙々と整理している時に流れるリルガミンの街のBGMがちょうど良い塩梅なんですよ。
短いループ曲なのに印象に残り、しかも自己主張はしない。集中してまともに聞いてない気がするのですが、短いせいか覚えやすく、しかも気づけば口ずさんでいますからね。
後世に残したいBGMですよ、コレ。
~まずはウィザードリィ入門に、次に果てを目指して~
エクスペリエンス(元チームムラマサ)作品や最近のダンダンジョンRPGはプレイしたけど、ウィザードリィはプレイしていない……という方にもGBC版はおすすめです。アレンジのおかげか、PC・FC版と比べて謎解きが緩めになっているからです。
とはいえ、そこはウィザードリィですので決して甘くはありませんが、ダンジョンのマッピングさえ間違っていなければ何とかなるかと。
経験者には物足りないのかというとそうではなく、クリア後にはウィザードリィをとことん味わえます。
実はPC版だと、ラスボスらしい敵がいなかったのでエンディングは唐突に感じたのですが、エンディング後にも追加されたダンジョンにはボスが待ち構えており、かなりの強さを誇ります。そもそも、道中の敵が相当手強いのでやり応えがありますよ。
GBC版のすごいところは、初心者向け、お断りと別れてる訳でもオプションで難易度を分けられることもできないのにも関わらず、初めてのプレイヤーでも経験者に追いつける可能性があることが素晴らしいと思っています。
クリアまでならウィザードリィに触れてみる、クリア後にはウィザードリィに挑戦するといった具合に、一定の段階を経て、ふとした時に自身の成長に気付くはずです。
その時を迎えるのにうってつけの今作、良かったらプレイしてみて下さいね。
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2001/02/23
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~余談スペース~
・久し振りのダンジョンRPGですね。
単品で取り上げるのは初めてでしたので、どれから紹介するのか悩んだのですが、以前は新しめの機種の紹介だったのでこちらにしてみました。
パーティーは文字だけのあの頃を、お楽しみ下さい。
・パーティーキャラクターの画像がないのも、案外慣れると楽しいですよね。
顔画像がないってことは全員老人パーティーとか勝手に妄想できるってことですもんね。鎧着けたらロストしそうですが。