先日、職場の部下と帰りに適当に飯食って帰ろうぜ、とラーメンを食べにお店に入りました。
どうも部下はハマっているスマホゲームがあるらしく、ラーメン待ちの間はずっとプレイしていました。
それに対して話をしろよ、と嘆く上司もいますが、僕はあまり気にしません。仕事が終わった以上、彼のプライベートまで管理するつもりはありませんし、明日からまた仕事をするモチベーションに繋がるならどう過ごそうが自由だと思っています。流石に取り引き先の方と一緒だったら画面端でレバー入れっぱなしのヨガスマッシュしていますが。
そうこうしている内に2人の前にラーメンが置かれたので麺を啜っていたのですが、部下はゲームしながら食べていたんですね。
その光景に
「お前、こんな時にもゲームすんの?」
って突っ込んでしまいまして。
別に責めているつもりはなく、単純な疑問だったのですが、僕の言い方が不味かったのか「すみません」と謝りながら部下はスマホをしまいました。
いや、そういうことじゃなくてね、何て言うかほら、食いながらゲームしてたら味分かんなくね?的な質問をぶつけてみたところ、部下はキョトンとしてこう言いました。
「でも、食べることだけに時間を割くのって、勿体無くないですか?」
この言葉は衝撃でした。
元々2つのことを同時にできない人間ではありますが、『~ながら勉強』のようなやり方をしている人も多いのは知っていますし、その人に合ったやり方ならそれはそれで良いのだと思っています。
しかしながら、まさかご飯を食べるという行為が時間を無為に消費しているという考えに僕は至ったことがありませんでした。
それ以来、外食をする際になんとなく店内を見回して見ると、それほど多くはありませんがゲームをしながら食事をする人は一定数いるのだ、ということを認識しました。
ファーストフード店なら分からなくもないのですが、定食屋のようなガッツリ食事をする場所でもゲームしているのって、何だか不思議な光景でした。
当初は人の気質の変化かなぁ…とか考えていましたが、若い人に限定された話ではなく、ゲームしながら食事をするスタイルは老若男女問わないみたいですから、時代の変化、と捉えるのが近いのでしょう。
それ自体が良いか悪いのかは一概に言えません。
どんなものに価値を重視するのかは人それぞれですから。
部下のように食事の時間に食事だけ、というのは、彼にとっては楽しくないのでしょう。それは彼なりの「楽しい食事の仕方」を模索した結果なのかもしれません。
ただ、これは僕自身も、恐らく多くの人に当てはまることなのかもしれませんが、何かにつけて変化のスピードが早い現在において、腰を据えて物事に取り掛かる機会は大きく失われている気がします。
効率化の弊害、というのはあまりに大げさですが、社会も企業も人も効率を追い求め過ぎて、1つの事に時間を掛けて取り組んでいると能力不足の烙印を押される印象はあるんですよね。
科学の分野で成果を挙げる人って、効率を求めず様々な実験にに時間を掛けて挑戦するじゃないですか。
流石にそれを企業がしていたら倒産まっしぐらですが、その中で遠回りをしたからこそ見えてきたものがあって、我々の暮らしが豊かになっていると思うんです。
「~バカ」という言葉があります。
映画だと「空手バカ一代」とか、それ以外のことは出来ない奴、という表現ではありますが、やりたいことにそれだけ打ち込めるというのはある意味幸せなことではないでしょうか。
重ねて言いますが、食事をしながらゲームをしたって良いと思います。TPOさえ守れば後は自由です。
それでも、僕はぬるゲーマーなりに「ゲームバカ」になりたい。
そうやって不器用なりにゲームと向き合っていれば、ブログの作成のみならず、何か新しい発見ができるのではないか、と期待しているからです。
~余談スペース~
・まぁだからといって個々の自由が許されるプライベート以外では、じっくり腰を据えるのはあまりやらない方が良いとは思いますね。
自分のペースを他人に強いることに成りかねないですし、下手をすれば自分勝手な振る舞いに見えてしまいますからね。
状況に応じて行えるのが一番理想ではあります。
・因みに部下にラーメンの感想を聞いたら、「味噌とちぢれ麺の相性が良くて美味しい。ネギよりタマネギの方が合ってると思う」とのこと。
器用だなぁ…。