ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し40本目 レッスルエンジェルスSURVIVOR

皆様はプロレスって観戦しますか?

僕は社会人になってからは一度も見れていませんが、学生時代はプロレス見たさにホールや総合体育館に足を運んでいました。
そのおかげでプロレスのゲームもプレイします。作品によっては経営者になってプロレス団体を運営するモードもあったりしまして、シミュレーション要素が好きなのでついのめり込んでしまいます。

が。
リアルになればなるほど細かく運営する必要が出てくるので、たまには気楽にやりたくなる時があります。


そんな時、長い潜伏期間を経て復活したシリーズの発表を知り、発売日に買いに行きました。

プロレスを知らない方も、華やかな女の子キャラクターがたくさん出てくるのがお好きなら楽しめると思いますよ。


レッスルエンジェルスSurvivor(PS2)~


※ストーリーが明確にあるわけではないので、概容を説明します。


ゲームの流れとしては、


・選手の発掘や育成、タイトルベルトの作成やサイン会などの企画を行う『経営』モード

・実際にリングで戦う『試合』モード


の二種類をワンセットとして、月単位で自身の団体を強くしていきます。
試合が終わった後、入場料としてお金を獲得し、選手の能力の成長結果が表示されます(一定年齢を過ぎるとパラメータがダウンすることも)。

最終的に5年に1度(設定で変更可能)年末で行われる『ファイナルシリーズ』で優勝することがゲームの目的となります。


…なんて書きましたが、あくまでゲーム上の目的でしかありません。
どう育成するのかを考える、ひたすら強い団体を目指す、試合の組み方にこだわる、好みの女性レスラーを集めて楽しむのも、プレイヤー次第です。

ファイナルシリーズで優勝してもしなくてもゲームは続くので、のんびり経営と育成を兼ねたシミュレーションができるかどうか、で評価が別れます。



~旧・新規キャラクターどちらも魅力的に~

過去作から続投したキャラクター『テディキャット堀』のように、一児の母という設定が消え、雰囲気も少女らしさを強調したデザインになっているなどの改定も多いです。

かなり昔からあるシリーズですので、過去作のファンほど今風の絵柄の変化に驚くでしょうが、時代の変化と共に絵柄が変化するのは仕方ないでしょうし、ギャルゲーの側面を持つレッスルエンジェルスでは脳内で女の子とイチャイチャしたいプレイヤーに配慮するために設定が変更されたのだと思われます。
そこに関しては妥当な落とし所に落ち着いたかな、と。


今作のように復活したシリーズものだと、どうしても過去作に出演した旧キャラクターを出さないわけにはいきません。
かといって、これからのファンを獲得するならばある程度の新規キャラクターも必要になります。


旧は過去作の主人公やライバルを中心に、残りは印象に残っているキャラクターを選出、以前からの懐かしさとリファインされたデザインで新しさを感じます。

新規は他のジャンルの格闘技を取り入れたり、あまりいなかったヒール(悪役)らしいキャラ、何故プロレスしようと思い立ったのか分からないぶっ飛んだ設定だったりと、被ることなくバランス良く登場しています。


旧キャラクターに頼りすぎず、かといって新規の踏み台になっているわけでもないので、今までとこれからのプレイヤーどちらも納得できる良い塩梅です。



~単調だけど、やるべきことは濃密~


ファイナルシリーズ以外の年にも年末には『EXリーグ』などの特別な試合もありますが、その他は小イベントくらいしか無いので単調になりがちです。

加えて選手の成長の寿命が大抵は20代半ばと短いので、自団体に所属しているキャラクターの回転が早いのも気になります。


しかし、そのシステムのため1ヶ月1ヶ月が勝負であり、やり残しのないように手を打つ必要に迫られるので非常に濃厚です。
ここは短所なのですが、その欠点を上手いこと絡めてシステムを構築しています。
もっと長く選手を活躍させたい!という気持ちもありますが、ゲームとして破綻してないのは不思議なんですよね。



~才能という越えられない壁~


ここでは純粋に欠点を書かせて頂きます。

選手には性格に個性があるように、パラメータにも個性があります。
投げ技、間接技が得意といった他にも、体力が高かったりタッグ戦でアシストが上手い、といった具合です。


そこは良いのですが、選手には隠しパラメータとして『資質』の概念が存在します。
これが厄介でして、資質の高いキャラクターと低いキャラクターにはかなりの差が開きます。
つまり、資質の低いキャラクターが高いキャラクターに勝つことはほぼ不可能です。


このゲーム、最初に記した通りギャルゲーの側面も持っています。
お気に入りのキャラクターで勝ち進めないのは、プレイヤーにとってかなりツラいものがあるのは理解できるでしょう。
ここは本当になんとかして欲しかった…。


因みに次回作では、選手の寿命や資質にテコ入れが入っており、更にロードとセーブの時間も短縮されています。紹介しておいてなんですが、次回作の方が安定しているのは確かです。



~プロレスが何となく分かってくる~


それでもこの作品を紹介したのは、過去作にあったプロレス的要素の細かなシステムを省いて、誰でも分かるシステムを追加することで、プロレスを知らない人にも気軽にプレイできる味付けにしたところを評価しています。


折角のプロレスゲームだからプロレスらしさが欲しい、という考え方は間違っていないと思います。
ですが昔と違い、現在においてプロレスは公共の電波で流れる機会も少なく、ゴールデンではまず放映されていません。単純に知る機会が減っているのです。

プロレスに興味があるけど良く知らないという人にとって、選手をマスクマンにすることにどれだけの意味を含ませられるでしょうか?

それならばサイン会やコンサートを開くことで選手の人気を上げたり、バカンス(選手1人に一枚絵アリ)で信頼度をあげることの方が分かりやすいと思います。


思いきってライトにした舵取りは、他のプロレスゲームとの差別化に繋がっており、結果的には時代に合っている感じています。



~ここからプロレスに興味を持っても良いのでは?~


これだけシンプルにしても、プロレスの興行をするためにはどんなことが必要なのかは最低限分かる作りになっています。

概要が掴めれば、ハードルも下がります。

直接足を運ぶことはできなくても、レンタル屋で借りて観戦すれば、更にゲームも楽しくなります。


コイツとコイツのゴールデンタッグを作ろう。

今日の試合はこんな構成にしよう。

タイトルマッチのベルトの名称はどうしようか。


ストーリーが無い分、どんどんやりたいことを追加できるのがこのゲームの良いところです。


手軽に始めて興味を持つ、そんなゲームに触れてから新たな楽しみを見つけてみてみるのもアリなんじゃないか、と思うのです。



レッスルエンジェルス SURVIVOR

レッスルエンジェルス SURVIVOR


レッスルエンジェルス SURVIVOR Good Price

レッスルエンジェルス SURVIVOR Good Price



~余談スペース~


・超個人的な願望を垂れ流ししますが、キャラクター選出に『後野 まつり』がいれば嬉しかったなぁ。
チラッとしか出てこないから性格分からんし、間接技が得意なイメージ以外何もないのですが。
名前って印象残りますね。


・プロレスは台本があるから…という方もいらっしゃいますが、僕は「お客との真剣勝負」だと思っています。

あからさまに嘘くさかったら、誰だって冷めるじゃないですか。
それを感じさせないからこそ、お約束も含めて盛り上がるんだと勝手に考えております。