ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し16本目 ラストスタンド

ワンダースワン、覚えてますでしょうか?
僕はワンダースワンカラーを買いましたが、プレイしたソフトは10本ちょっとだったと思います。

当時、ファミ通の1ページにそのソフトの広告が出てました。イラストが凄く素敵だったので、つい買ってしまったソフトです。

※今回のアイキャッチ画像がAmazonになかったので、攻略本からになりました。申し訳ありません。


ラストスタンド(WS)


遥か昔、世界に突然「魔王」が現れた。
世界は混乱に包まれたが、英雄王ロワを筆頭に人と亜獣達は力を合わせ、魔王を封印することに成功した。
しかし、ロワは命を落とし、その双子の王子アレク、王女レイリー、執事のオブライトは不老の呪いをかけられてしまう。
時は流れ、世界は亜獣が凶暴化していた。
城の近くで亜獣達と戦う戦士に手を貸したアレク達は、亜獣から各地を守る為に立ち上がる。


ゲームの目的は、共に戦う戦士(このゲームでは『勇士』と呼ばれます。以下、勇士で統一します)達を集め、各地を亜獣の支配から解放しながら、自分達にかけられた呪いや英雄王ロワ達の戦いの謎を解き明かしていきます。

アレク達は直接戦闘に参加することはありません。
プレイヤーは勇士達を率いて各地を解放するのです。

勇士達が直接戦闘を行い、上級職へクラスチェンジしたり、第一線を退いてマスター(教官みたいなもの)となり、新人の発掘や各地を探索することで、軍団を強くしていきます。

アレクは呪いの都合上、年を取りませんが、勇士達はそうはいきません。
大抵は50歳前後で引退しますので、ずっと最前線まで戦い続けるのか、マスターとして新たな勇士を迎えるのか、プレイヤーの先見と戦術が問われます。


~あれ?このゲーム…~


本作は1ヵ月を1ターンとして、育成と軍団の管理を繰り返してエンディングを目指します。
プレイしたことのある人なら分かってくれると思いますが、

・年齢を重ねながら強くなる(選手の育成)

・第一線を終えて、マスターになる(選手がコーチに転職)

・新たな勇士を発掘する(ドラフト)


某野球ゲームのペナントを戦い抜くモードのファンタジー版を想像して頂けると分かりやすいかと。

とはいえ、クラスチェンジや男女限定の職業、職業変更によるグラフィックの変化と、ファンタジー部分の楽しみはしっかりと強調されているので、軍団のマネジメントにファンタジー要素を上手く引き込めていると思いますね。


~思いきって削った戦闘~


勇士達を育てたら、次は各地へ攻め込み戦闘を行います。ここでプレイヤーは直接戦闘には介入せず、オートで行われます。プレイヤーに出来ることは、戦闘の合間に部隊の編成を変更することと、進行か退却かを選ぶくらいです。

戦闘の指示があれば面白かっただろうなと思うのか、あまりプレイヤーが介入することが増えると煩雑になる可能性を抑えようとしたのだろうと考えるのか、ここら辺は人それぞれでしょうか。
個人的にはこれで良かったと思います。

ただし、戦闘中のAIは大変お馬鹿です。個人的には大変困ります。
戦闘が始まると勇士達は敵へまっすぐ進む…ことはなく、何だかウロウロしています。ひどい時は目の前の敵に気付いてないのか引き返したりします。
それだけならまだしも、戦士や騎士といった前衛がちょくちょくこの動きをするので、魔術師や僧侶があっさり落ちるんですよね。

そして後衛が落とされると前衛は突然敵に一直線に向かいます。先生、前衛君が意地悪します。

この点さえなければ後は好みの問題で済むゲームなのですが…実に惜しい…。


~ストーリー、キャラクターの魅力~


本当に白黒ワンダースワンなのか?と思う位、グラフィックはスッキリしていて見易いです。
ストーリー進行中はデフォルメされたちびキャラが動きますが、下手にちびキャラに動作を付けず簡略化したのは、当時のワンダースワンの性能を考えるとゴチャゴチャすると判断したのでしょうか。

プレイしていて気付いたのは、実は勇士達を除けば登場人物は多くないのに、話のスケールが大きく、且つ複雑化しない程度の謎が散りばめられているのは感心しました。実際これが紹介したかった一番の理由なんです。

ストーリーの合う合わないは置いてといて、上手く纏めた良い作品ですよ。


プレイした人からはワンダースワンの隠れた名作扱いされる作品ですが、埋もれさせるには惜しい作品だなぁと、ワンダースワンを見掛ける度に思い出す作品なのでした。


ラストスタンド WS 【ワンダースワン】

ラストスタンド WS 【ワンダースワン】



~余談スペース~

・冒頭で述べた魅力的なイラストですが、本作は、漫画家の大森葵先生がキャラクターデザインを担当しています。



↑の攻略本には様々なイラストが掲載されています。
ラストスタンドってあまり大きく取り上げられてないので、イラストが見たい!って方には手っ取り早くてオススメですね。
攻略に役に立つ情報が少ない以外は良い攻略本でした。

ラストスタンドを取り上げたきっかけの1つに、この間大森葵先生の漫画を1冊読んでみたから、というのも関係してたりします。
あの頃と絵柄は若干変わりましたが、相変わらず可愛らしさと格好良さが同居した素敵な絵でした。



・本作の主人公、アレク君とレイリーちゃんは不老の呪いでかなりの年齢を重ねてますが外見上は10歳です。
でも年齢を重ねています。
でも10歳です。

…心の中でガッツポーズした方、後で職員室に来なさい。