ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し41本目 パンツァードラグーン

大変、大変申し訳ないのですが、今回の作品をプレイしたきっかけは、「父が酔っぱらって購入した」という、突然の出来事がなければプレイしなかったでしょう。

「酔っぱらいはロクなもんじゃない」というのが僕の持論ですが、この時ばかりは撤回しようかと思うほどに面白いゲームに出会えたと感じました。



パンツァードラグーン(SS)


地球から遥か彼方にある惑星では、終焉の時代を迎えていた。
自分達が作り上げた遺伝子改造による生物兵器『攻性生物』の登場で、既に人類が生活していくのは困難になっていたのである。

そんな中、過去の超文明『旧世紀』によるテクノロジーを復活させ、攻性生物を撃退する『帝國』が台頭すると、人々は称賛を送るようになった。

しかし、後に帝國は軍備を増強させると他国への侵略を開始し、テクノロジーを得た周辺国家との戦争は混乱の一途を辿るようになる。


疲弊しきったこの時代に、一人の少年が遺跡で『ドラゴン』に出会うところから、物語は始まる。



3Dポリゴンによる迫力満点の映像と、排他的でありながら幻想的な世界観がプレイを盛り上げるシューティングゲームです。



~360度で展開するシューティング~


このゲームの最大の特徴は、『竜に乗り、360度を見回してプレイするシューティング』という当時において斬新なシステムの存在です。

正面を向いている時はシューティング操作と竜の移動を行うTPS視点ですが、側面と背後の時は銃の操作のみとなるFPS視点に切り替わります。
勝手な解釈ですが、側面や背後を向いている時に竜を操るのは難しいと考えると、この視点の変更は妙にリアルに感じます。


任天堂から発売された『スターフォックス』では初の3D空間による映像を皮切りに、様々なシューティングゲームが発売されてきましたが、これほどステージを広大に感じたのは初めてでした。(誤解の無いように補足しますと、スターフォックスパンツァードラグーンに比べて劣る、という意味ではありません。発売時期が違いますし、SFCとSSではスペックも違います。何より、スターフォックスという前例がなければ恐らく3Dシューティングというジャンルの登場は遅くなったでしょう)

竜と共に全方位に渡って繰り広げられる戦いを存分に味わえる、画期的なシステムだと思います。



~レーザーばかりじゃ突発できないシューティング~


このゲームのシューティング部分における操作方法は


・ボタンを押すと真っ直ぐに射出する『ショット』

・ボタンを押し続けることで複数の(上限はほぼ無し)敵をロックオンでき、放すと敵を追尾する『ホーミングレーザー』


の2種類と、至ってシンプルです。


説明だけ見ると『ホーミングレーザー』のメリットが大きく、これだけ撃っていれば良さそうな気もしますが、それが出来るのは恐らく1,2ステージまでが限界でしょう。

ステージが進むごとに敵の出現頻度と耐久力が上がっていくので、敵を捉えている間に攻撃を食らう可能性も高くなります。
加えて『ホーミングレーザー』の軌道が湾曲するため、攻撃がヒットするまでに時間が掛かることでやはり敵の猛攻に晒されやすくなります。


そんな状況を打破するためにも、直線的で弾速に優れた『ショット』を活用しない手はありません。
連打も効くので、攻撃対象が大きければダメージ効率はこちらに軍配が上がります。


どちらに頼るのか、どう使い分けるのか、その判断が難しいのは確かですが、この部分を理解しないとパンツァードラグーンを中盤まで進めることさえできないかと思われます。
後半になればなるほど敵の物量がとんでもないのですが、3ステージ辺りから嫌でも味わうことになるので、ショットの使い分けは必須科目になります。



~物語を描くのはデモシーンだけではない~


この作品はステージクリア毎にデモシーンがあるわけではなく、説明に関しては少なめです。
しかし、ステージの最初や最後にイベントを挟むことで、おぼろげながら物語の全容が見えてきます。

イベントといっても、シーンが切り替わるわけではなく、言葉もなく何かが現れたり建物が崩壊していく様を見るだけ。
なのですが、それでも今この瞬間にとてつもないことが起きていることが伝わるので、プレイヤーも緊迫した状態の中、ダレることなくのめり込んでいきます。


幻想的且つ廃退的、と上記で説明しましたが、それは同時に不安定さをも映し出します。
その映像とマッチしているのでしょうか、物語が進むほどに、どこかもの哀しさを感じてしまったのを覚えています。



~Q:「難しいですか?」 A:「うん」~


重ねて言いますがこの作品、本当に物量がヤバいです。
少しでも敵の処理が遅れたなら、あれよあれよと言う間にライフが減っていきます。

道中に回復アイテムがあるわけではないので、挽回が効かないことも難易度に拍車をかけています。

追い討ちをするつもりは全く無いんですが、難易度イージーだと最終ステージまでプレイできないので、シューティングが苦手な方には救済措置も存在しません。


当時は金欠まっしぐらでしたのでパンツァードラグーン以外をプレイできなかったからこそ意地でクリアしましたが、現在では果たしてイージーをクリアできるかどうかも怪しいですね。


ただ、意地の問題だけでなく、慌ただしく撃破しながらも存分に竜の背中を堪能したのも事実です。

流石に現在では物足りないかと思われますが、難易度に燃える方は触って感触を確かめてみるのも一興かと思います。



SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.27 パンツァードラグーン

SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.27 パンツァードラグーン





~予断スペース~


・全方位から攻撃がくるわけですから、当然背後からも敵の魔の手が忍び寄ります。
何でダメージ受けてるんだろう、とか思っていたら打ち漏らした敵が背後にいたことは数知れず。
いやらしい。


・ボスを撃破した後も油断ができません。
大破したパーツが分離した際、こちらに飛んでくるのですが、このパーツに触れるとダメージを受けます。

いやらしい。


・「いやらしい」より「やらしい」の方が好きです。