ゲームの話ばかりで人生設計が地下迷宮。

ゲーム(たまに雑記)を中心に話を垂れ流す、見る人のハートを損得+-ゼロにする日記。つか要点掴んで話するの苦手なので最早ダイイングメッセージ。

ゲーム垂れ流し12本目 デス バイ ディグリーズ

一時期、スピンオフ映画が盛んに上映されましたが、その時期の僕は良く映画を見ていました。
本編の雰囲気を感じながら、違う人間からの視点で斬新に見えるのはスピンオフの楽しみですね。

ゲームにもスピンオフ作品はありますが、ナンバリング作品とは別に、ジャンルを変える事ができる点が、映画とはまた違う魅力を引き出してくれる気がします。


デス バイ ディグリーズ(PS2)~


ナムコ(現バンダイナムコゲームス)の有名な格闘ゲーム「鉄拳」に登場するキャラクター、
ニーナ・ウィリアムズを主人公に据えたスピンオフ作品です。


大西洋にて大型の輸送船が爆発。
それは武器の密輸船であり、以前よりCIAがマークしていた組織、「カミエータ」のものだった。
CIAはカミエータが豪華客船にて闇の格闘トーナメントを開催し、組織の幹部が一堂に会するという情報を入手。
カミエータに関する更なる情報を得る為、CIAは主人公、ニーナを含めた3人のエージェントを送り込む。ニーナはトーナメントにて優勝するものの、幹部の1人に見つかり、監禁される。
その直後、緊急通信が入り、他のエージェントが任務に失敗したことを知る。
ニーナの役目は他のエージェントが失敗した時に任務を引き継いで強行する「スイーパー」。任務を達成させる為に、ニーナは行動に出る。


ニーナのキャラクター性も相まって、シリアスなストーリーとエージェントの攻防は、映画の様な雰囲気を醸し出しています。


このゲームの操作方法は、移動は左スティック、攻撃はボタンではなく右スティックで行います。

最初は戸惑うかもしれませんが、冒頭でチュートリアルもありますし、後ろの敵に攻撃する時も、そのまま右スティックを弾けばバックナックルや後ろ蹴りが出ますので、慣れるのに時間はかかりません。上手く繋げると、鉄拳シリーズと全く同じコンボを再現できたりするこだわりも、経験者を楽しませてくれます。

右スティックを弾く動作はボタンと違い連打ができません。ここが非常にポイントで、これによって相手のいる方向にスティックを入れることを直感的に、タイミング良く弾く動作が自分とニーナの一体感を高めてくれます。

基本的には上記の戦闘と探索(迂回してパネルを操作して目的地へ向かう為の遮断したシャッターをあけたり、組織の目を逃れる為に水中から潜入したり)を繰り返していきます。


ゲームをしていく時に起こる現象として、「お使い感覚」があります。これはRPGやアクションに良くあるのですが、「○○を持ってきてくれ」といった依頼を繰り返す、謎解きにおけるエリアを行き来する、といったものです。1・2回ならまだしも、これを続けていくと「またかよ」とゲームをする気力が著しく削がれるのです。
本作も、その要素が無いとは言えません。エージェントが任務を遂行する形を採用したゲームの場合、大抵の作品が引っ掛かると思います。

本作では探索を続けていると、その合間に戦闘が起こるのでお使い感覚は緩和しています。ところが探索ばかりで緊張感を失うことは無い代わりに、エリアを何度も往復している間に敵と戦うことを繰り返して、謎解きに集中できないこともあります。

これもまた違った意味でだれるのですが、この戦闘に可能な限りプレイヤーがお使い感覚に陥らない様にする為の工夫が随所に見受けられます。


主人公のニーナは鉄拳シリーズにて披露した格闘技の他に、道中で刀・トンファー、ハンドガン・マシンガンといった武器を入手して戦うこともできます。
当然、武器が違えば間合いやタイミング等の戦術が変わります。近接武器は耐久度、銃器は弾数の制限はありますが、いつもとは違った気持ちでプレイに望めます。

素手での格闘状態も負けてはおらず、範囲内に敵がいる場合にL2ボタンを押しながら右スティックを倒すと、「内部破壊」モードに変更します。
レントゲン写真の様な画面へ移り、弱点の箇所が表示された所にスティックを弾くと、敵に大ダメージを与えます。この時の打撃音が非常に鈍く重い響きなので、ダメージを与えた爽快感と説得力に病みつきになりました。

因みに、素手の状態の時は敵の背後に近づきR1ボタンを押すことで、敵の首を絞め最後にはへし折って一撃で倒せます。映画で見られるスタイリッシュなエージェントの真似をしてみるのも面白いかと。


また、戦闘でコンボを決めるとスキルポイントを得られます。
メニュー画面を開いてスキルを取得すると、新たなコンボや特殊技を使用出来るので、探索の途中で敵が現れたら新技の実験台に丁度良かった、なんてことも。


敢えて難点を挙げるなら、最初のボスが人によっては難しいことでしょうか。攻撃の対処と戦闘のフィールドギミックが少し分かりにくかったです。
その後のボスにはそこまで苦戦した記憶が無いのですが、問題のボスと戦うのが序盤なだけに、投げ出す人がいたかもしれません。
裏を返せば、そこを乗り越えると確実にシステムを掴めているので、一気に面白くなるということでもあります。


戦闘要素の幅広さとスキルの取得のおかげで、ストーリーではゲームの世界に没頭し、一方の戦闘では一旦ゲームからプレイヤーの思考に戻り新たな戦い方を見出だす。
ゲーム内外からの楽しみで止め時を見つけるのが難しい、珍しい魅力を持ったゲームだと思います。

デス バイ ディグリーズ 鉄拳:ニーナ・ウイリアムズ

デス バイ ディグリーズ 鉄拳:ニーナ・ウイリアムズ


~余談スペース~

・鉄拳シリーズのスピンオフだけあり、同作のキャラクターも登場します。鉄拳を知ってる人ならそれも楽しみになるでしょう。この作品の時間軸は、初代鉄拳より前の物語となります。

・公開するまえに確認したら漢字の間違いがあちこちに…。
「主人公ニーナは鉄拳シリーズにて疲労した~」
「戦闘ヨウ素の幅広さと~」
「ニーナ・ウィリアム